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山高ければ谷深し

株式投資

相場の格言に

『山高ければ谷深し』、『谷深ければ山高し』

というものがあります。

これは、『相場が大きく上がれば、その反動で大きく下げる』、『相場が大きく下げれば、その反動で大きく上げる』という意味です。

そこで気になるのが、今が高い山の頂上なのかどうか、です。今が山の頂上だと、この格言によるとこの後、深い谷に落ちてしまうかもしれません。

今年に入って急ピッチで株価が上がり、年初からの株価の推移を短期でとれば、高い山に登った感覚があります。ですので、今はバブルなのか、それとも、地に足のついた相場なのか、ということが話題に上るわけですね。特に、バブルという高い山はいつかは崩壊します。

しかし、長期のスパンでみると、違った感覚となります。

日経平均株価は1989年末にピークを迎えたあと、深い谷となり、30年間以上かかって元の水準まで戻り、史上最高値をつけました。長期のチャートで見ると、谷から脱したところで、登山口にすぎません。

短期のスパンでみるか、長期のスパンでみるか、によって、現状の立ち位置が異なるため、今後は大きな下落局面に入っても不思議ではないともとれますし、大底を経験して回復した現在、ここからが大きく上がっていく転換点である、とも考えられます。

結局のところ、今が山なのか、山だとすれば何合目なのか、は誰にも分かりません。

しかし、景気は循環し、上がり続けることも下がり続けることもないことを前提とすれば、良い時分には、戒めとなり、悪い時分には、励まし、となるこれらの格言は、投資を長く続けるために必須のマインドであると思います。

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